人の「こころ」はわからない

かねこカウンセリングオフィスの金子です。

私たちカウンセラーは使わないのに、日常で多くの方が使われる「相づち」について述べたいと思います。

それは「わかる」、「わかるよ」、「わかるわかる・・・」という相づちです。いかがでしょうか?

例えば、ダイエット中の方が「昨日食べちゃだめだって思っているのに、ついついチョコを食べちゃったのよ」、「うんうん、わかるわ、その気持ち!」といった感じです。

では、なぜカウンセラーは、この「わかる」という相づちを使わないのか。

それは相手の言うことが「わかる」というのは非常に困難なことだからです。もう少し言いますと、この相づちは聞き手が自分なりに分かったという、自己満足の相づちとも言えます。また話し手の中には時に「私の思いがそう簡単にわかるの?」と疑問を抱く場合もあります。

つまり、人のこころというのはややこしく、相手に答えを求めているようで、こころの中では自分の思いを肯定してほしかったり、冷たい相手への態度は、こころの中では好意を抱いていたり・・・など、人のこころを仮説的に解釈することはできますが、究極的にはわからないものです。

「わからないならどうするのか?」という声もあがるでしょう。

私はこう思っています・・・

「わからないから一生懸命、相手の話に耳を傾け聞くのだ」と。

会ってすぐに相手の思いや悩みが見抜けるという人がいるなら、その人は超人か、悪人です。残念ながら私は、凡人ですので、一生懸命、相手の言葉に耳を傾け聞くよう、心がけています。