本の紹介 23ー②
かねこカウンセリングオフィスの金子です。
「学校ってなんだ!日本の教育はなぜ息苦しいのか」
工藤勇一 鴻上尚史 講談社現代新書 2021.
前回に引き続き、紹介します。
P83
人間はみんな違うし、だからこそ対立が起きるのも当然だと教える。協調性も重視されなくていいし、みんな仲良くしなくてもいい。「絆」とか「心をひとつに」なんてのも、無理矢理押し付けるものじゃない。それぞれの違いを乗り越えていくために、どうしたらいいか。それを教えるのが教員の役目だと思っています。
↑私も共感します。
大きな声では言えませんが(ってここで書いたら隠せてないですが・・・苦笑)、
私は学生時代、合唱とか行進が苦手でした。
もちろん、それなりには、やってはいましたよ。
しかし、歌は「好きな人が歌えばいいし、歌が苦手な人もいるのに・・・自分も歌はうまくないし、そもそも、なんでみんなでこの歌を歌うんだろう?なんだかなぁ・・・」というモヤっとした気持ちを抱いていました。
また行進についても、体育の先生が「イチッ、ニッ、イチッ、ニッ」と大きな声で言いながら、行進のスピードや進み具合がずれていたりすると、「そこ!!まわりをちゃんと見て!!」とか、「歩幅が合ってない!!」、なんて言ってました~・・・もう30年も前の話ですが・・・
その際も私は、「なんでみんなと同じ歩幅、歩調で歩かないといけないのかぁ・・・」なんて思いながら歩いてました。
「みんなと一緒に動く」ことが苦手なんでしょう。わがままとも言えますが・・・なので組織に属して働くよりも、今のように自分で仕事を探してやっていく方が性に合っていると自分でも思います。
(もちろん、学校などでは、報・連・相は大切ですし、多職種との相談や連携も積極的にやっていますが)
本の紹介から話がそれてしまいましたが、
「絆」とか「心をひとつに」なんてのも、無理矢理押し付けるものじゃない。
それぞれの違いを乗り越えていくために、どうしたらいいか。
ほんと、そうですよね。
それぞれの違いをどう、乗り越えていくか・・・
そのためにはコミュニケーションが大切と私は思います。
そして、その際に用いる「言葉」の大切さ。
どんな風に相手に伝え、どんな風に相手の言葉に耳を傾けるか。
そして、言い方や口調を相手に合わせて、どのように折り合いをつけていくか。
なかなか難しいものですが、常に考えていきたいと思います。
ではでは。