心理検査について 3

前回の続きです。検査判定文には時間とその分の費用が含まれているということを前回述べました。今回は、そこからもう少し、踏み込んだ話をしたいと思います。

心理検査は医療機関で受けると保険がききます。心理検査で一番高い診療報酬は450点。つまり4500円。ここに3割負担ですと1350円。そこに初診料や診察料金が加味され、大体2000円から3000円で済みます。「なんだ、そんな安く済むのなら、18000円なんていうのは、高すぎるんじゃないか?」と思う方もいるでしょう。正直私もそう思います。

しかし、現在、医療機関で心理検査の予約はだいぶ混んでいる状態で、診察(初診)の予約はもちろんのこと、検査予約まで、だいぶ先の日程を言われることが多いでしょう。

また他には公的機関(児童相談所や教育センターなど)でも心理検査は受けることが出来ます。こちらの場合は、無料の場合もあると思います。しかし、こちらもまた医療機関と同様、予約の取りにくさや施行予定日までだいぶ時間がかかってしまうことが多いでしょう(もちろんタイミングや諸事情で短期間で行われる場合もあると思います)。

実際に以前、私が勤務していた中学校のケースでは、施行したのが9月中旬。で、フィードバックが年をまたいで2月・・・。約5か月かかっています。中学校(もしくは小学校)は、日々が目まぐるしく動き、子どもたちは驚く程の速さで変化していきます。要するに、現場ではよりスピーディーかつ具体的に使える情報や策が求められています。

そのような現状を見てきて、「開業したら、より短期間で効率よい心理検査の施行、およびフィードバックを目指そう。そして、やるからには検査を受ける本人のためにはもちろんのこと、関りの保護者、学校の先生、その他の支援者のために、それぞれの立場でより生かせるような結果報告にしよう」と思っていました。

そのような思いのもと、当オフィスでは心理検査に取り組んでおります。次回は検査の判定文について書きたいと思います。

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