本の紹介 44

かねこカウンセリングオフィスの金子です。

本との出会いと言うものは、何度もここでも書いてますが、やはりいいものですね。
今回はこんな本に出会いました。
「生きる言葉」、俵 万智、新潮新書、2025.


俵万智さんの名前は多くの方が知っていると思います。
しかしながら、私は歌集や著作を一冊も持っておらず、今回初めて読ませていただきました。
結論、
めちゃくちゃ面白かった。
いやー、あっという間に読んでしまいました。
そして正直、短歌をちょっとやってみたいと思っちゃいました(´ー`)
中にはホストの方たちが作った作品が紹介されていました。

P172
「ごめんね」と泣かせて俺は何様だ誰の一位に俺はなるんだ   手塚マキ

この、手塚マキさんをはじめ、ホストの方の歌集(「ホスト万葉集」)も出版されてるようで、こちらも読んでみたい気持ちになりました。

恒例の引用の紹介についてですが、紹介したい箇所がたくさんありすぎたので、今日は「おわりに」からの引用をご紹介したいと思います。

P234
便利になった分、待つことが苦手になった私たち。お互いがせっかちに言葉を投げ合う前に、ほんの少しでも立ち止まることを、大事にしたい。歌を詠むことは、そんな習慣をもたらしてくれるだろう。
雨の日も風の日も太陽が照りつける日も、人生が上り坂でも下り坂でも、私たちは言葉をつかって生きている。

傘だった言葉を閉じて歩く時杖ともなりてゆく空の下

言葉は、世界をともに歩く頼もしい相棒だ。

言葉を生業としている私としても大変勉強になる1冊でした。
また、感動や驚き、そして新たな発見がある一冊でもありました。
俵万智さんもおっしゃっているように、
私たちも言葉と言う相棒とともに少しでも笑顔で生きていきましょう。

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