「ほったらかす勇気」⑤
かねこカウンセリングオフィスの金子です。
5回にわたって、「ほったらかす勇気」というタイトルで記事を書かせて頂きました。お付き合いして頂き、ありがとうございます。
実はこの「ほったらかす勇気」という言葉は、ある保護者とのカウンセリングにおいて出てきた言葉です(もちろん、その保護者の方には、ブログ内で使用することの承諾は得ています)。お気づきの方も多くいるかと思いますが、少し前に流行った?売れた?「嫌われる勇気」をもじったものでもあります笑。
子育てほど、偉業で難しいものはないと思っていますが、何度か書きましたが、子どものことを思う、親ゆえについ、言い過ぎたり、心配し過ぎたりしてしまうもの。その加減が難しいものです。そして、家族というのはなかなか外の価値感や外の意見が入りにくいものでもあります。ゆえに、気付いた時には、弱者である、子どもに何かしらの影響が出てくる(うつ症状、神経症症状、不登校や、自傷行為、非行、過食嘔吐などなど)可能性が考えられます。そのような時には、一人で抱え込まず、専門家にご相談ください。虫歯は一人では治せません。髪の毛も一人ではうまくは切れません。だからこそ、専門家がいます。
私もこれまで多くの親御さんとカウンセリングを行ってきましたが、一つとして同じ方法やプロセスで良くなったものはありません。試行錯誤しながら、言葉でのやり取りをしながら、検討し、小さな変化を集めていく。その結果(もちろん、他にも様々な要因が影響してくるとも思います)、良い方向に動き出していくことが多いように感じています。最終的には、カウンセリングにおいてでも、その親御さんや子ども本人を信じて「ほったらかす勇気」が必要なのかも知れません。
では、本日も読んで頂き、ありがとうございました。