「ほったらかす勇気」③
かねこカウンセリングオフィスの金子です。
「子どもを尊重する」というのは、抽象的で、もちろん個人によって、どのようなことが子どもを尊重することになるかは異なるとは思います。が私なりの見解を述べたいと思います。
まず、子どもの「したい」、「やりたい」ということはまずは受け止めるという姿勢です。具体的には、子どもが着たい服や興味を持ったテレビ番組やキャラクターを認めるということです。
これは実際に私の子どもであった話しなのですが、友人宅に遊びに行く際に、我々、親は少しおしゃれしたり、よそ行きの格好で行くじゃないですか・・・確か、当時、私の子どもが年長の時だった記憶なのですが(うる覚えですみません…)、子どもが選んできた服は、上は当時本人がはまっていた戦隊もののトレーナーにそのキャラが描かれたスニーカー、下はお気に入りのスウェット(よく履いているので、若干よれよれ)に、自分で折った折り紙のいくつかを、これまたお気に入りのよくわからない巾着袋に入れて、「持っていく!」といって意気揚々と準備をしていました。私たち夫婦は、正直、もう少し、小奇麗な服を着て欲しかったですが、「まぁ、本人がいいなら、いっか…」といった感じで、そのまま友人宅にお邪魔しました。
子どもにとって当時は自分で選んだコーディネートが本人なりに「カッコいい」と思っていたのでしょう。そこを「今日はお出かけだから、これを着なさい」といって親の用意した服を着せる。もちろん、TPOに応じた洋服選びは大事かと思いますが、時と場合に応じて、子どもなりの選択を認める姿勢が「子どもを尊重する」ことに繋がるかと思います。
親(親に限らず、学校の先生や大人は)は、知らないうちに、子どもに対して「肯定」よりも「禁止」の文言を言う機会が増えていくようにも感じます。次回はこの点について、書きたいと思います。