本の紹介 29

かねこカウンセリングオフィスの金子です。

恒例の本の紹介です。

「透明な夜の香り」、千早茜、集英社文庫、2023.

最近の新聞の広告欄で目にした「赤い月の香り」の正編(前編)です。
何度もこのブログでも書いていますが、こういった何かの偶然で知った本との出会いは、とても嬉しく、楽しみでもあります。

内容には、そこまで触れませんが、
調香師の男性と、そのもとで働くことになった、女性が主な主人公の物語です。
(他にも出てくる登場人物はとても魅力的でした)

とても丁寧かつ、美しい文章であっという間に読んでしまいました
また出てくる食べ物の描写もとても素敵で、一つ一つ、つい食べたくなるようなものばかりでした。

実は、調香師と言う職業は、私は結構前から知っていて、これも何かのタイミングで、
あるお店に入った際に知った言葉です。
自己開示になりますが、私はプライベートではたまにですが、香水をつけることがあります。
好きな香水店があるのですが、そこのお店に偶然入った時に、この調香師と言う言葉を初めて知りました。

そこでのエピソードは、大変不思議なもので、
調香師の方に、何種類かの匂いを嗅がせてもらった後に、
私が「この匂いが好みですね」と言うと、調香師の方が「この匂いは、癒しの効果があると言われています。なので、人をケアする仕事の方、例えば、医師やカウンセラーと呼ばれる職業の方がつけると、とてもいいと思いますよ」
と言われました。

もちろん、その時に私の仕事などは、その方には全く伝えていなかったので、とても驚きと同時に、その匂いに運命的な出会いを感じ、その香水を購入しました。

私にとって、匂いっていうのはとても大切で、気持ちの切り替えになっています。
この文章の中でも、主人公の調香師がこのような言葉を言います。

「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記録されるから」

もちろん、人によって好きな匂いや、苦手な匂い、というのは千差万別であると思います。

この状況で調香師が言うように、つい昔を思い出すような匂いと言うのは皆様にもあるのではないでしょうか?
読み終わった後も何とも言えない、この本の匂いが、私の中では残ってるように感じました。
と言うと、何かかっこつけてるように聞こえますが・・・(^ω^)

続編は、もちろん、千早茜さんの他の作品も、手に取って読んでみたいと思います。

ではでは。