「見えないものへの恐怖」への対応策③

かねこカウンセリングオフィスの金子です。

前回の続きです。自分自身の考え方の癖を受け止めつつ、別の考えの引き出しを作っていく練習ができ始めたら、今度はより行動面に注目していきます。

具体的には、手洗いに1時間かかってしまう、Aさんの場合、50分で切り上げることが出来ないか・・・といった具合です。この時間や程度は本人と話し合って、なるべく挑戦しやすいものからやっていきます(いきなり、30分で切り上げる!とか、せっけんは使わない!とかはやりません。し、それが出来たら何度も言っていますが、ここまで苦労してないわけです)。

この行動面の変化を促す際に、私は「実験だと思ってやってみてください。実験には失敗というものはありません。もし、うまくいかなくても、「うまくいかなかった」という結果が分かったわけですから、成功です。その結果をまた次回に教えて下さい」といった旨を伝えます。

そのような段階を経て、手洗いの時間や頻度を減らしていくことが出来れば、治療がうまくいったことになります。もちろん、うまくいかないケースもありますが、その時はまた別のアプローチを共に検討していきます。

以上、3回にわけて「見えないものへの恐怖」への対応策というタイトルで述べさせて頂きました。こうした文章となるとなかなか伝わり切れない部分や説明不足な部分もあります(文才のなさですね。すいません・・・)。実際のカウンセリングでは、図や脳の仕組みなども交えながら、説明や提案をしていきます。

今現在、不安障害や強迫性障害で苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、少しの勇気を出して、かねこカウンセリングオフィス(048-212-7277)まで一度、ご連絡頂ければ幸いです。

今回もお読み頂き、ありがとうございました。