本の紹介 12

かねこカウンセリングオフィスの金子です。

ここ数日、おかしな気温ですね・・・私にとっては残暑です笑

さてさて、久しぶりの本の紹介です。日常的に本は読んでいる(かばんの中に本が入っていないと不安になるくらいです・・・)のですが、なかなかまとめる時間がなくて・・・(という言い訳ですが( 一一)

今回、ご紹介する本は、小林エリコ氏、著書「わたしは何も悪くない」です。

ひょんなタイミングで小林エリコ氏のことを知り、手に取ってみました。帯にもありましたが、「苦難のフルコースを歩んできた著者の「多重当時者」エッセイ。

うつ病や、自殺未遂、生活保護、家族との絶縁、偏見や差別など、ご本人の体験記。

私は一気に読んでしまいました。小林氏にしか分からないものとは思いますが、壮絶な状況を生き延びてきたものと思われます。たくさん、私の中では、気になった部分や心に刺さる文章があったのですが、その一つを引用し、ご紹介したいと思います。

P148

「美味しいご飯というのは、高級な食材や、高級なお店の料理ではないのだと思う。私は病気になってから講演会で発表するようになって、終了後に食事を講演会の登壇者たちと一緒に取ることがあるのだけど、その時の食事が美味しいかと言われればそうでもないからだ。偉いお医者さんや、スーツを着ている人たちと食べる、エビやホタテの料理より、元ホームレスの人たちと食べる豚汁と古米の方が私は美味しい。この豚汁と古米には「弱さ」という調味料が入っているのだ。弱いという事は良くないことのように思われがちだが、弱さが集まると、人の心には優しさが生まれる。そして、その場がとてもほかほかしたものになる。私たちは子どもの頃から強くなるようにと教育されてきた。頭のいい大学に入り、良い企業に入る。しかし、そういった強さの前に人の心は折れる。強くなることはとても難しく、強くなると大切な何かを失う。それは思いやりだったり、人に親切にする心だったりする。」

 

この「強さの前に人の心は折れる」。強さや正しさ、は時に人を傷つける。私は「真面目は休み休み言え」という言葉が好きです。

もちろん、一生懸命、物事に取り組むことや、努力することは時に必要な時もあるでしょうが、そればかりでは疲れてしまいます。今日やれることは明日も出来ます。

うん、今、読み終わった本はたくさんあるけれど、まとめるのは明日にしよう・・・笑

ではでは。

 

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