読書という体験①

かねこカウンセリングオフィスの金子です。

皆さんは月に何冊くらい、本を読みますか??

私はできるだけ、専門書、3冊以上は読むことを自分に課しています。

その他にも、好きな作家の新著が出たときはもちろん、気になる小説や雑誌などにも目を通すことがあります。

また、なるべく時間があるときには、本屋さんにブラっと立ち寄るようにしています。そして、案外、そういうときに、興味深い本に出会うときがあるのです。

これは大学院時代から、感じていたことなのですが、このことは、石井洋二郎著の「告白的読書論」(中公文書)の中でも論じられていて、驚きつつ、「自分と同じ考え方の人がいたー!」と、とてもうれしい気持ちになりました。少し長いですが引用します。

「人は予期せぬときに、まるで事故のように、思いがけず、思いがけない人に出会ってしまうものである。むろんそれが最善の出会いである保証はないし、そうである必要もない。時には出会うべきでない人、出会ってはならない人と出会ってしまうこともあるだろう。けれどもそうした偶然と錯誤の繰り返しの中でこそ、自分だけのネットワークが織りあげられていくのであって、本との出会いもこれと同様である。」

(中略)

「探していた本の隣に、ネットではけっして見つけることのできない本、みつかるはずのなかった本が見つかるかも知れない。それによって、星座の構造が一新されてしまうような、思いもかけない本がひそんでいるかもしれない。思春期であろうと中高年であろうと、出会うべき書物と出会うためにはそれなりの時間と手間をかけることが必要なのである。」

(「告白的読書論」、中公文書、石井洋二郎 著)

月並みのことですが、本を読むことで、自分が経験できない(していない)世界を味わうことができます。また「言葉」の面白さや怖さ、素晴らしさを感じることが出来ます。そして、時に、自分の人生観が変わるようなこともあります。

「出会うべき書物と出会う経験」によって、よりよく生きていくためのヒントを見つけていきましょう!!

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